2012年05月12日

プラウ耕・グレーンドリル播種体系の乾田直播栽培技術マニュアル

ずいぶんと更新をサボってしまいました。

何回かに渡り書いてきた、直播栽培を中心とした、稲作の低コスト化の提案はひとまず一区切りにしたいと思います。

追加の情報として以下の事をお知らせします。

「プラウ耕・グレーンドリル播種体系の乾田直播栽培技術マニュアルVer.2」
を農研機構東北農業研究センターが公開しています。

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/tarc/030850.htm
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ご興味のある方はどうかご覧下さい。
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2012年04月18日

湛水直播でどこまで低コスト化できるか(試算例)

湛水直播栽培、とりわけ表面播種で問題になるのが、「転び倒伏」です。
表面に播かれた稲は、根の張りが浅いため、地際から倒れやすくなるのです。
コシヒカリなど耐倒伏性の弱い品種は,直播に向かないのはもちろんのこと
移植では倒伏に強いとされている品種でも、直播では倒れてしまうことがあります。

また、湛水直播での収量も「コシヒカリ」「ヒノヒカリ」等を使う限り
移植栽培より若干ですが減収することが多く、このことで「直播栽培は省力技術だが低コスト化の効果は小さいと思われていた時代もありました。

しかし最近では、転び型倒伏に強く、かつ収量が移植と遜色ない品種が育成されつつあります。前の記事で紹介した「萌えみのり」の現地実証栽培のデータでは,10a収量が540〜620kg、労働時間は6h/10aで、玄米60kgを収穫するのに要したコストは、7000円前後と、15ha以上の経営規模の統計値(8800円)を大幅に下回っています。

土地の条件にあった,という条件は付きますが,直播適性品種を適切な直播技術と組み合わせることで、これまでの常識を覆すような低コストも実現できる「可能性」はあります。
posted by EX-Ricebreeder at 20:10| Comment(1) | TrackBack(0) | 直播栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月14日

稲作のコスト低減の可能性を考えてみます。(その3)月並みですが直播栽培

稲作の低コスト化を考える上で、避けては通れないのが「直播」、
すなわち、育苗、田植えを省いて、水田に直接種もみを播種する技術です。

移植から直播栽培に切り替えることで、
・田植機等の機械、育苗施設が不要になる。
・苗代作り、苗管理、苗箱の運搬等の作業が不要になる。

ということで、大幅な資材や労働時間の低減が見込めます。
また、水田の全てではなく、何割かを直播に切り替えるだけでも
直播の時期と田植え作業の時期をずらして、労力や、機械利用が
一時期に集中することを避けることで、同じ機械設備、マンパワー
でありながらより大面積の作付けが可能になると考えられます。

反面、水田に直接種子をまくことで、出芽苗立ちが環境に左右されやすい、
鳥やジャンボタニシによる種子、苗の食害を受けやすい、
水田に浅く種がまかれるため倒伏しやすい等の問題もあり、
その結果減収する事例も多く、直播技術が持っている本来の
低コスト化の可能性が十分に発揮できていないとうのもまた事実です。

しかし、近年、直播栽培のデメリットをカバーする技術が続々と開発されています。
その一つが、鉄コーティング直播です。(続きます)
posted by EX-Ricebreeder at 08:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 直播栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月12日

まき直した直播のその後

まき直しから10日たちました。
直播区はこのところの高温で一気に苗が伸びてきました。
もう大丈夫です。
DSC01179.jpg
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posted by EX-Ricebreeder at 21:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 直播栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月06日

まき直した直播が出芽

先週、播種をやり直した直播ですが、さすがに気温が上がっていますので、
順調に出芽しています。(画像クリックで少し大きく見やすくなります)
DSC01175.jpg
この写真の時点で2cmほど芽が伸びています。

もう安心といいたいところですが、このところ梅雨末期と見られる大雨で
田んぼに水がたまり気味になる個所もあり、スクミリンゴガイの
食害が出ないか、心配です。

もうしばらくの辛抱なのですが・・・
ラベル:直播 出芽
posted by EX-Ricebreeder at 22:01| Comment(0) | TrackBack(0) | 直播栽培 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする