2011年10月06日

飼料イネ「タチアオバ」の採種圃検討会

大分県で草地畜産種子協会が行っている
WCS専用品種「タチアオバ」の採種圃の現地検討に
言ってきました。

これが全部「タチアオバ」、合わせて約2haで
栽培されています。順調なら300ha以上の
作付用の種子が生産されるでしょう。
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採種圃とはいえ、これをサイレージにすれば
さぞかし多収だろうというような姿で育っています。
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これこそが飼料専用の多収品種の実力です。
(もちろん、管理されている農家のご努力も大ですが)

前の記事で紹介したWCSとは、ずいぶん違います。
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2011年09月11日

通勤路で飼料イネの田んぼを見つけたのですが・・

通勤コースの道沿いに飼料イネの田んぼを発見
足を止めて観察してみました。

こちらは、「モグモグあおば」でしょう。
まだ出穂前ですが。おそらくサイレージにするのでしょう。
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フタオビコヤガにだいぶ葉を喰われています
穂が出る前にもう一度防除すれば良いと思いますが・・・

こちらは、少し離れた場所(別の農家さんでしょう)で見つけた
「ミズホチカラ」
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穂も大きくて良い生育、といいたいところですが
まだ穂が出そろったばかりなのに田んぼに水がありません
地面は真っ白にひび割れていて、かなりの期間水を入れていないようです。
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稲は出穂開花の前後は一番水を必要とします.この時期にこれだけ水を
切ると、収量に少なからず影響するのではないかと危惧しています。

通勤のたびに数日間気にしてみて通りますが
水を入れる気配はありません(稲がかわいそう!)

飼料イネは、食用の稲のように手間やコストが掛けられない
のはわかりますが、出穂前後に水を保つのは、稲作りの
基本中の基本です。それをおろそかにすれば、せっかくの多収品種の
能力も活かせませんし、コスト削減にも逆効果だと思います。

技術者として現場に伝えなければいけないことは
まだまだ、たくさんあると実感しました。
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2011年09月09日

ハイグレードWCS研修会 その2

前の記事の続きです
八代の干拓地でのWCS収穫実演

農機メーカーさんが最新鋭のサイレージ収穫機械を
何台も持ち込んでいました。
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実演も迫力満点と行きたいところですが
肝心の稲が・・・
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この一体はもち米の生産団地ということで
もち米しか植えたくないという理由で
(コンタミ防止の観点からは、それはもっともな理由なのですが)
食用のもち米、しかもずいぶん短稈の品種を
サイレージ用に植えていました。
はっきり言って、機械の方がオーバースペックでした。
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機械の能力が試されるような、生育旺盛な
WCS稲が見たかったです。

その後、近くの市民会館で検討会
ここで、最近のWCS専用品種について
話題提供をさせていただきました。
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ずいぶん大勢参加されて150名以上おられたでしょうか
説明にも気合いが入りました。
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2011年09月08日

WCS研修会に行ってきました。(その1)

九州農政局主催のハイグレードWCS(稲発酵粗飼料)研修会に言ってきました。
そのことはまた後ほど、

新聞報道などによりますと平成23年度の新規需要米の面積は、WCS,飼料米、米粉用米を合わせて
5万ヘクタールに達した模様です。なかでも飼料米の伸びが顕著で前年の2.5倍の2万6千ヘクタールに達しているとのことですが、九州ではWCSも伸びており、熊本、宮崎で約1.5倍になり、この2県だけで合わせて9000ヘクタールに達しているとのことでした。
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2011年05月13日

飼料イネ、飼料米の資料が公開されています

農研機構のサイトで,飼料イネ、飼料米についての様々な技術資料が公開されていて、誰でも利用することができます。

その一部を紹介します

九州沖縄農業研究センターが公表している、

稲発酵粗飼料品種「ルリアオバ」の2回刈り栽培マニュアル(PDF)
http://konarc.naro.affrc.go.jp/kankou/manual/02_tmr/ruriaoba_2harvest.pdf
(私たちが開発した2回刈り専用品種「ルリアオバ」の栽培マニュアル、南九州向けです)


焼酎粕濃縮液の発酵TMR(混合飼料)調整と給与技術マニュアル(PDF)
http://konarc.naro.affrc.go.jp/kankou/manual/02_tmr/rice_slug_mix.pdf

畜産草地研究所が公開している、

飼料用米の生産・給与技術マニュアル<2010年度版>
http://nilgs.naro.affrc.go.jp/project/jiky-pro/jikyu-d/manual.htm
(飼料米の生産から給与までの総合的なマニュアルです。)

平成22年度飼料イネの研究と普及に関する情報交換会資料
http://nilgs.naro.affrc.go.jp/pub/kenkyukai/shiryoine/2010_index.html
(昨年末に開かれたこの検討会は私たちも出席しました)
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