2011年01月05日

現代農業2011/2月号(品種特集)

新春発売の「現代農業」2月号は、恒例の品種特集です。
目次はこちら
http://www.ruralnet.or.jp/gn/201102/201102_f.htm#mokuji

冷春・激夏で見えた品種力と題して,昨年の異常気象に成績の良かった品種をピックアップしています。

稲では、「にこまる」について森田敏氏(私の同僚です)が,「話題の「にこまる」は、なぜ高温に強いのか?」というテーマでその高温に強いメカニズムや、その特性をインタビュー形式で語っています。

「にこまる」の栽培にご興味のある方は,読んで損のない記事だと思います。

ほかにも、私たちが新たに開発した「さよむらさき」等も紹介させていただいています。
ラベル:にこまる 高温
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2010年09月04日

高温が気になる

このところ、ブログ更新のペースが落ちてしまっています。
8月下旬から、育種材料が一気に出穂して、調査や交配に追われていたのと、同時に締めきりのある仕事(原稿や査読など)を複数抱えていて、ゆっくり記事を考える時間がありませんでした。

外の調査も、例年ですとこの時期は少し涼しくなって、写真を撮ったりする余裕もあるのですが、今年は熱中症と隣り合わせで、出来るだけ短時間で終わらせるよう気をつけての作業です。

私が住んでいる町の気象台のデータを見ても、梅雨明け以降9月上旬まで、平均気温が30℃前後で推移しており、これほど長期間高温気象が続くのはやはり記録的な事と思います。

さてこの高温で稲の出来がどうなるか気になるところですが、やはり高温による品質低下を心配する報道が少しづつ出てきました。

http://www.kahoku.co.jp/news/2010/08/20100831t71026.htm

http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news0/23468_3.html


西日本で作付けの多い「ヒノヒカリ」などは、出穂後20日間の平均気温が27℃前後で高温障害による品質低下が報告されており、今年の気象では確かに心配ではあります(刈ってみるまでわかりませんが)。

逆に、育種をやる立場からは、今年の天候は高温に強い稲を選抜する上では「千載一遇」のチャンスと思うのです。

今年植えた材料の高温への反応をを、しっかり評価してやろう。そう考えています。
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2010年08月19日

天吹(佐賀)から吟のさとのお酒新製品

佐賀の老舗蔵元「天吹」から、またもや「吟のさと」を
用いた製品が発売です。

ラテンの響きにキレ味を深めた"音熟"の日本酒♪
ちょい辛系「ディープタイム アマブキ」
(60%の純米酒だそうです)

http://qs1.seesaa.net/article/159458406.html

しかし、九州酒匠の一座さんのブログ
同じseesaaを使っているのに、この見た目の違いは何でしょうか?
ラベル:吟のさと
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2010年07月23日

早植えの出穂

連日全国的に記録的な暑さと報道されています。
高温の農作物への影響も、そろそろ少し心配になってきました。

そんな中、早植えの試験区のイネが穂を出し始めました。
このイネ、高温に強いイネを選ぶために、わざと夏の盛りに穂を出すように早植えしているのです。
R0013233.jpg

(昨日の記事で紹介したおそ植えとは2ヶ月田植え時期が違います)

今の気候であれば、狙いどおり高温下で実らせることができます。
高温のストレスををさらに強めるため、日照不足気味にします。
そのための遮光フィルムを貼るためのパイプ組も準備完了
もちろん、気象データ記録用のセンサーもセットしました。
R0013236.jpg

高温に強いイネを選ぶための試験は、準備完了です。
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2009年08月05日

稲の出穂+高温寡照耐性試験

田んぼの稲が穂を出しています。

R0012442.jpg
R0012430.jpg
とはいえ作期が遅い九州のこと、
これらは試験のために特別に早く植えた稲です。

何をしているのかというと、最近問題になっている高温によるお米の品質低下、とりわけ九州では稲が実る時期に高温と日照不足が同時に起きて品質低下を引き起こしていると言われています。そこで高温+日照不足に強い稲を選ぶために、早植えにより高温に遭わせ、さらに田んぼの上に遮光トンネルをかけて試験をやっているわけです。

R0012434.jpg

こんな感じ、田んぼの中の白いシェードは気温と日照のセンサーのカバーです
ラベル: 温暖化
posted by EX-Ricebreeder at 21:05| Comment(0) | 高温対策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする